街くらべ
データ分析 / 更新 2026-09-26

子育て世帯が本当に見るべき指標は「保育園の数」だけじゃない

「保育所が多い街は子育てしやすい」——この直感を、街くらべが持つ全国1,741市区町村の保育所等数で確かめました。 絶対数のランキング、人口1万人あたりに直したランキング、そして15歳未満人口比率との突き合わせ。 3つの角度から見ると、「数が多い」という一言がどれだけ多くのことを隠しているかが分かります。

保育所の数をそのまま並べると、人口ランキングになる

まず、保育所等(保育所・認定こども園など)の施設数を、全国の市区町村について多い順に並べます。 街くらべの保育施設ランキングと同じ並びです。

保育所等数(絶対数)が多い市区町村 TOP10 / 全国
順位 市区町村 人口 保育所等数
1 横浜市 神奈川県 3,753,398人 888 施設
2 名古屋市 愛知県 2,303,004人 522 施設
3 大阪市 大阪府 2,778,917人 519 施設
4 川崎市 神奈川県 1,535,141人 427 施設
5 札幌市 北海道 1,955,678人 368 施設
6 さいたま市 埼玉県 1,350,500人 291 施設
7 福岡市 福岡県 1,608,140人 289 施設
8 京都市 京都府 1,373,887人 282 施設
9 神戸市 兵庫県 1,493,543人 279 施設
10 新潟市 新潟県 761,503人 247 施設

上位に並ぶのは、いずれも人口の多い街です。これは偶然ではありません。 この10市区町村だけで、全国の保育所等数の13.7%を占めます。 ただし人口も全国の12.5%を占めているので、 施設の集中度と人口の集中度はほぼ同じです。施設が偏って手厚いわけではなく、人がいるところに施設があるだけです。

保育所等数と人口の順位相関

全国1,741市区町村で、保育所等数と人口の順位相関係数(スピアマンのρ)を計算すると ρ = 0.94。 統計的には「強い正の相関がある」水準です。 人口が多い街ほど保育所も多い、という関係は全国規模でほぼ例外なく成り立っています。つまり保育所等数の絶対数ランキングは、実質的には人口ランキングの言い換えです。

子育て世帯が知りたいのは「街全体に何施設あるか」ではなく、「自分の子どもが入れる見込みがどれくらいあるか」です。 施設の数を、それを分け合う住民の数で割らなければ、そもそも比較の土台に乗りません。 そこで次に、同じデータを人口で割り直します。

人口1万人あたりに直すと、順位はどう変わるか

保育所等数を人口で割り、人口1万人あたりの施設数に直しました。 人口の少ない町村は施設1件で数値が跳ね上がるため、母集団を人口10万人以上の277市区町村に絞っています。

人口1万人あたりの保育所等数 TOP10 / 人口10万人以上
順位 市区町村 保育所等数 / 人口 1万人あたり
1 八代市 熊本県 56 / 120,023人 4.7 施設
2 那覇市 沖縄県 137 / 313,424人 4.4 施設
3 沖縄市 沖縄県 59 / 141,739人 4.2 施設
4 諫早市 長崎県 55 / 133,479人 4.1 施設
5 松江市 島根県 80 / 194,313人 4.1 施設
6 弘前市 青森県 65 / 159,488人 4.1 施設
7 文京区 東京都 95 / 235,345人 4.0 施設
8 鶴岡市 山形県 46 / 116,731人 3.9 施設
9 都城市 宮崎県 64 / 162,574人 3.9 施設
10 唐津市 佐賀県 44 / 113,890人 3.9 施設

人口10万人以上の277市区町村における中央値は 1万人あたり2.2施設です。 1位の八代市(熊本県)は4.7施設で、中央値の2.2倍。 同じ「人口10万人以上の街」の中でも、住民あたりの施設の密度には2倍を超える開きがあります。

では、最初の表に並んだ絶対数トップ10の街は、人口あたりでは何位に位置するのでしょうか。 同じ母集団(277市区町村)での順位を引いてみます。

保育所等数トップ10の「絶対数順位」と「人口あたり順位」(人口あたりは277市区町村中)
市区町村 保育所等数 絶対数順位 人口あたり順位
横浜市 神奈川県 888 施設 1 位 104 位
名古屋市 愛知県 522 施設 2 位 121 位
大阪市 大阪府 519 施設 3 位 193 位
川崎市 神奈川県 427 施設 4 位 62 位
札幌市 北海道 368 施設 5 位 190 位
さいたま市 埼玉県 291 施設 6 位 138 位
福岡市 福岡県 289 施設 7 位 210 位
京都市 京都府 282 施設 8 位 153 位
神戸市 兵庫県 279 施設 9 位 192 位
新潟市 新潟県 247 施設 10 位 29 位

絶対数トップ10のうち、人口あたりでもトップ10に残った街は1件もありませんでした。 10市区町村の人口あたり順位の中央値は277市区町村中146位です。 もっとも順位を下げた福岡市(福岡県)は、 絶対数では全国7位なのに、人口あたりでは210位。 母集団の下半分に入ります。施設の数は全国有数でも、それを分け合う住民の数もまた全国有数だからです。

人口10万人以上の街に限って、保育所等数の絶対数と人口1万人あたりの値の順位相関を取ると ρ = 0.41(「中程度の正の相関がある」)。 絶対数が多い街は人口あたりでも多めに出る傾向はありますが、順位が入れ替わる余地は十分にあります。上の表で個別に確認する手間は省けません。

同じ並びの反対側、つまり人口あたりの保育所等数が最も少ない街も出しておきます。 候補地がここに入っているなら、施設数を見て安心するのは早い、という目安になります。

人口1万人あたりの保育所等数が少ない市区町村 / 人口10万人以上(277市区町村中の実順位)
順位 市区町村 保育所等数 / 人口 1万人あたり
268 橿原市 奈良県 15 / 118,556人 1.3 施設
269 岐阜市 岐阜県 50 / 399,127人 1.3 施設
270 各務原市 岐阜県 18 / 144,195人 1.2 施設
271 木更津市 千葉県 17 / 136,843人 1.2 施設
272 筑紫野市 福岡県 13 / 106,375人 1.2 施設
273 三田市 兵庫県 12 / 106,482人 1.1 施設
274 市原市 千葉県 30 / 266,861人 1.1 施設
275 鎌ケ谷市 千葉県 12 / 109,757人 1.1 施設
276 春日市 福岡県 12 / 111,919人 1.1 施設
277 焼津市 静岡県 13 / 135,294人 1.0 施設

最も少ない焼津市(静岡県)は1万人あたり1.0施設で、 中央値2.2施設の45%の水準です。 ただし、この表の下位に大都市が多く入る場合、それは必ずしも「保育の受け皿が薄い」ことを意味しません。 都市部では1施設あたりの定員が大きい傾向があり、施設数が少なくても定員の合計では見劣りしないことがあります。 施設数は定員を数えていない、という限界はこの記事の全ての表に共通します。

「子どもが多い街」に、保育所は足りているのか

人口あたりに直しても、まだ足りない視点があります。保育所を使うのは住民全体ではなく、子どもを持つ世帯だからです。 同じ人口10万人の街でも、子どもが1万人いる街と6千人しかいない街では、同じ施設数の意味が変わります。

そこで、街くらべが持つ15歳未満人口比率と、人口1万人あたり保育所等数を突き合わせました。 両方のデータがある人口10万人以上の277市区町村が対象です。

15歳未満人口比率と人口1万人あたり保育所等数の順位相関

ρ = 0.05(「ほとんど相関がない」)。 子どもの割合と保育所の密度は、ほとんど連動していませんでした。「子どもが多い街だから保育所も多いだろう」という推測は、少なくとも全国一律には成り立ちません。

相関係数は全体の傾向にすぎません。子育て世帯が知りたいのは「自分の候補地がどちら側か」なので、ズレの大きい街を具体的に洗い出します。 15歳未満比率が母集団の上位25% (12.9%以上) に入るのに、人口1万人あたり保育所等数が下位25% (1.8 施設以下) に入る街を、「子どもは多いのに保育所が少ない街」と定義しました。 あわせて、子どもの数に対する密度として「15歳未満人口1,000人あたりの保育所等数」も算出しています。

15歳未満比率 × 人口1万人あたり保育所等数の「上位25%・下位25%」の組み合わせ別 市区町村数(277市区町村中)
15歳未満比率 \ 保育所密度 保育所 上位25% 保育所 下位25%
子ども 上位25% 25 件子どもも保育所も多い 16 件子どもは多いが保育所が少ない
子ども 下位25% 17 件保育所は多いが子どもが少ない 15 件子どもも保育所も少ない

2つの指標がまったく無関係なら、4つのマスにはそれぞれ母集団の16分の1、およそ17件ずつが入るはずです。 実際には、子どもの多さと保育所の密度が同じ方向にそろった街(左上と右下の2マス)が40件、 食い違った街(右上と左下)が33件でした。 そろっている街と食い違っている街がほぼ同数で、子どもの多さから保育所の密度を推測することはできない配置です。

子どもは多いのに保育所が少ない街(15歳未満1,000人あたりの保育所等数が少ない順)
市区町村 15歳未満比率 1万人あたり 15歳未満1,000人あたり
春日市 福岡県 15.2% 1.1 施設 0.7 施設
筑紫野市 福岡県 14.3% 1.2 施設 0.9 施設
各務原市 岐阜県 13.0% 1.2 施設 1.0 施設
宝塚市 兵庫県 12.9% 1.3 施設 1.0 施設
岡崎市 愛知県 14.1% 1.5 施設 1.0 施設
吹田市 大阪府 13.5% 1.5 施設 1.1 施設
生駒市 奈良県 13.8% 1.5 施設 1.1 施設
西宮市 兵庫県 13.4% 1.6 施設 1.2 施設
小牧市 愛知県 13.0% 1.5 施設 1.2 施設
茨木市 大阪府 13.6% 1.7 施設 1.2 施設

該当は277市区町村中16件 (表は15歳未満1,000人あたりの保育所等数が少ない順に10件)。 表の先頭の春日市は、15歳未満1,000人あたり0.7施設。 母集団の中央値1.8施設に対して 39%の水準です。 こうした街は、若い世帯が多く住む活気のある街として人気が高いことが多く、そのぶん保育の需要が集中しやすい構造にあります。 保育所等数の絶対数だけを見て安心できる街ではありません。候補地がこの表に入っていたら、後述する待機児童数の確認を最優先にしてください。

逆側も見ておきます。15歳未満比率が下位25% (11.2%以下) なのに、人口1万人あたり保育所等数が上位25% (2.7 施設以上) に入る「保育所は多いのに子どもが少ない街」です。

保育所は多いのに子どもが少ない街(15歳未満1,000人あたりの保育所等数が多い順)
市区町村 15歳未満比率 1万人あたり 15歳未満1,000人あたり
弘前市 青森県 10.3% 4.1 施設 3.9 施設
鶴岡市 山形県 11.0% 3.9 施設 3.6 施設
豊島区 東京都 8.8% 3.0 施設 3.4 施設
青森市 青森県 10.2% 3.3 施設 3.2 施設
一関市 岩手県 10.3% 3.3 施設 3.2 施設
目黒区 東京都 11.0% 3.4 施設 3.1 施設
品川区 東京都 11.1% 3.5 施設 3.1 施設
桐生市 群馬県 9.4% 2.9 施設 3.1 施設
渋谷区 東京都 9.4% 2.9 施設 3.0 施設
奥州市 岩手県 11.1% 3.3 施設 3.0 施設

該当は17件 (表は上位10件)。 こうした街は、統計上の「入りやすさ」は高い可能性があります。 一方で15歳未満の割合が低いということは、周囲に同世代の子どもを持つ世帯が少ない街でもあります。 転入直後に同じ立場の親と自然に知り合える環境を重視するなら、この点は数字の裏返しとして押さえておくべきです。 どちらのタイプの街を求めているかを先に決めておくと、表の読み方が変わります。

最後に、多くの子育て世帯が探しているであろう「子どもも多く、保育所も多い街」、 つまり15歳未満比率と人口1万人あたり保育所等数の両方が上位25%に入る街です。

子どもも保育所も多い街(15歳未満1,000人あたりの保育所等数が多い順・上位10件)
市区町村 15歳未満比率 1万人あたり 15歳未満1,000人あたり
諫早市 長崎県 13.4% 4.1 施設 3.1 施設
那覇市 沖縄県 14.5% 4.4 施設 3.0 施設
都城市 宮崎県 13.8% 3.9 施設 2.9 施設
唐津市 佐賀県 13.6% 3.9 施設 2.8 施設
霧島市 鹿児島県 14.2% 3.8 施設 2.7 施設
中央区 東京都 13.6% 3.6 施設 2.7 施設
宮崎市 宮崎県 13.4% 3.5 施設 2.6 施設
佐世保市 長崎県 13.0% 3.3 施設 2.5 施設
沖縄市 沖縄県 16.7% 4.2 施設 2.5 施設
小松市 石川県 13.0% 3.2 施設 2.5 施設

該当は277市区町村中25件です。 同世代の子育て世帯が多く、住民あたりの保育所も多い。統計で見える範囲では、条件がそろっている街と言えます。 ただし、子どもが多い街は保育の需要も大きいので、施設の密度が高くても待機児童が出ていないとは限りません。 この表に入っている街ほど、次の節で挙げる「持っていないデータ」の確認が結果を左右します。

なお、ここで分母に使った15歳未満人口は、保育所の主な対象である0〜5歳より広い年齢層を含みます。 小学生の多い街と乳幼児の多い街を区別できていない点は、この分析の限界です。 0〜5歳の人口は当サイトのデータベースに含まれていないため、候補地が絞れたら自治体の年齢別人口を確認してください。

人口規模で見ると、どの帯が手厚いのか

ここまで母集団を人口10万人以上に絞ってきたのは、小さな自治体では施設1件で数値が跳ねるからです。 その「跳ね方」そのものも、数字で確認しておきます。母集団を全国に広げ、人口規模帯ごとに中央値を出しました。

人口規模帯ごとの15歳未満人口比率と人口1万人あたり保育所等数(中央値)/ 全国
人口規模帯 15歳未満比率(件数) 1万人あたり保育所等数(件数)
3万人未満 10.2% (990) 3.3 施設 (990)
3万〜10万人 11.8% (509) 2.5 施設 (474)
10万〜30万人 11.9% (329) 2.2 施設 (193)
30万人以上 12.0% (87) 2.1 施設 (84)

人口1万人あたり保育所等数の中央値が最も高いのは3万人未満の帯(3.3 施設)、 最も低いのは30万人以上の帯(2.1 施設)で、その差は1.6倍です。 人口の少ない町村ほど、住民あたりの保育所は多く出ます。ただしこれは「手厚い」というより、人口数千人の町では施設が2〜3件あるだけで、1万人あたりの値が大都市の数倍になるという算数の結果です。同じ「1施設」でも定員は都市部の大規模園と小さな町の園で大きく異なるため、この帯の数値を都市部と直接比べることはできません。人口あたりランキングの母集団を絞っている理由がここにあります。

15歳未満比率の中央値は、3万人未満の帯で10.2%、30万人以上の帯で12.0%。 大きな街ほど子どもの割合が高い、という結果です。地方の小さな町ほど高齢化が進み、子育て世帯は都市部に集まっている実態が数字に表れています。 人口規模と子どもの割合の関係は、人口が増える街と減る街の分かれ目で別途詳しく扱っています。

この数字に含まれていないもの

ここまでの表は、保育所等数・人口・15歳未満人口比率という3つのデータだけから作っています。 子育て環境を判断するうえで重要なのに、街くらべのデータベースに含まれていないものを正直に挙げておきます。

  • ● 待機児童数。保育所等数が「供給」の一部なら、待機児童数は需給の結果そのものです。この記事の数字がどれだけ良くても、待機児童が多い街では実際に入所できるかは申込みの年齢やタイミング次第になります。毎年4月1日時点の値が国と各自治体から公表されているので、候補地が絞れたら自治体サイトで最新の値を、できれば年齢別(0〜2歳に集中しがちです)に確認してください。
  • ● 小中学校の数と学区。各市区町村ページには小学校・中学校の数を掲載していますが、この記事の全国集計には含めていません。学校数は学区の広さや通学距離の目安になり、少ない自治体では統廃合の可能性も相対的に高くなります。学区の境界と通学路は教育委員会のサイトで確認してください。
  • ● 学童保育(放課後児童クラブ)。共働き世帯にとって、保育所の次に壁になるのが小学校入学後の放課後です。定員・待機の状況・開所時間は自治体ごとに大きく異なり、市区町村単位の統計としては当サイトに持っていません。
  • ● 小児科の数。当サイトの医療施設データは診療所・病院の総数で、科目別の内訳がありません。小児科・夜間救急の体制は、自治体や医師会のサイトで科目別に確認する必要があります。医療施設数の読み方は医療アクセスの良さは「病院の数」だけでは測れないで扱っています。
  • ● 延長保育・病児保育・保育料。標準時間の保育だけでは、フルタイム勤務かつ通勤時間が長い世帯には足りないことがあります。延長保育の終了時刻、病児・病後児保育室の有無、第2子以降の保育料の減免は、働き方と家計を大きく左右しますが、いずれも施設数の統計には表れません。
  • ● 施設の定員と市内の偏り。定員200人の大規模園も、定員19人の小規模保育事業所も「1施設」です。また同じ市内でも、駅前は激戦で郊外は空きがある、という偏りは集計値からは見えません。

こうした情報は、市区町村単位の統計では原理的に拾えないか、当サイトがまだ収集していないものです。 この記事の役割は「候補地を絞り込み、何を自治体に聞くべきかを明確にする」ところまでで、最終判断の材料は一次情報で補ってください。

結局、何をどの順番で見ればいいか

ここまでの結果を、候補地を比べるときの手順に直すと次のようになります。

  1. 候補地の保育所等数を、人口1万人あたりに直して比べる。絶対数の順位は人口の順位とほぼ同じなので、そのまま並べない(各市区町村ページに保育所等数と人口の実数値を載せています)。
  2. 15歳未満人口比率を並べ、候補地が「子どもは多いのに保育所が少ない」側か、「保育所は多いが子どもが少ない」側かを見る。前者なら入所の見込みを、後者なら同世代の世帯の少なさを、それぞれ次の確認事項にする。
  3. 自治体サイトで待機児童数(年齢別)、学童保育の待機状況、延長保育・病児保育の体制を確認する。ここが最終的な「入りやすさ」を決めます。
  4. 小中学校の数と学区を市区町村ページと教育委員会のサイトで確認し、未就学期だけでなく就学後の動線も見ておく。
  5. 最後に、通勤先からの送迎の動線に候補の園が乗るかどうかを地図で確かめる。統計上の密度が高くても、通勤経路の反対側にある園は現実には選べません。

市区町村単位の統計は「候補地を絞り込むための入口」であり、最終的な決め手にはならないことのほうが多いです。 それでも、絶対数のランキングだけを眺めて判断するのと、人口あたりに直し、子どもの割合と突き合わせたうえで自治体に聞くべき項目を持って動くのとでは、 たどり着く結論の確かさがまるで違います。この記事の表は、そのための出発点として使ってください。

この記事の数字について(使用データ・算出方法)

出典
  • 厚生労働省・内閣府の保育所等関連統計(保育所等数:保育所・認定こども園等)
  • 総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」(人口)
  • 総務省「国勢調査」(15歳未満人口)
算出方法
  • 人口1万人あたり保育所等数 = 保育所等数 ÷ 人口 × 10,000
  • 15歳未満人口1,000人あたり保育所等数 = 保育所等数 ÷(人口 × 15歳未満人口比率)× 1,000
  • 「人口あたり順位」は人口10万人以上の市区町村内での順位(絶対数順位は全国の全市区町村が対象)
  • 「子どもは多いのに保育所が少ない街」は、15歳未満人口比率が母集団の上位25%(第3四分位以上)かつ人口1万人あたり保育所等数が下位25%(第1四分位以下)の市区町村。「保育所は多いのに子どもが少ない街」はその逆
  • 相関はスピアマンの順位相関係数 ρ(人口・施設数は分布の偏りが大きく、値そのものを使うピアソン相関では少数の大都市に結果が引っ張られるため)
  • 人口規模帯ごとの代表値は、外れ値の影響を避けるため平均ではなく中央値を使用
集計対象
絶対数ランキングは保育所等数のデータがある全国1,741市区町村。人口あたりランキングと順位の比較は人口10万人以上かつ保育所等数のデータがある277市区町村。15歳未満人口比率との突き合わせは、そのうち両方のデータがある277市区町村。人口規模の小さい自治体は施設1件の増減で人口あたりの値が大きく振れるため、ランキングからは除外しています。人口規模帯別の表のみ全国を対象としています。

本文中の順位・平均値・相関係数は、街くらべが保有する全国1,917市区町村のデータベースから ページ表示時に算出しています。 東京都特別区部(23区の合計値を持つ集計行)は二重計上を避けるため全ての集計から除外しています。 元データに欠損がある市区町村は、その指標の集計から除外されます。

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